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Red Heart-SIRIUS 奨学金制度

2005年APDTカンファレンス体験レポート
第3回Red Heart-SIRIUS 奨学金受賞者決まる!

2005年APDTカンファレンス体験レポート
キャリアらしいキャリアのない私にとっては見ること聞くことすべてが新しい発見だったといっても過言ではないので、特に印象に残ったこと、知って良かったと感じたことを書こうと思います。
西村麻実様

第2回SIRIUS-Red Heart奨学生
2005年9月APDT Conference in San Jose派遣

西村 麻実 様

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■第3回Red Heart-SIRIUS 奨学金受賞者決まる!
安斎智美様 受賞者
安斎智美 

東京都板橋区 動物看護士
当奨学金は、ペットドッグトレーニングセミナー事務局とシリウス・ドッグトレーニングの共同企画により、日本におけるペットドッグトレーニングの振興を目的として2003年に設立されました。奨学金選考試験においては、この趣旨に基づき、英語力、知識、ドッグトレーニングに対する考え方を筆記試験および面接試験を通して審査します。非常に優れていると判断した方に、当奨学金により米国APDTカンファレンスで勉強していただき、日本の皆様にメッセンジャーとして学んだことをお伝えする役割を果たしていただきます。
【2006年奨学金により授与されるもの】
  1. 2006年9月APDT Conference 受講料
    期間2006年9月13日〜17日 開催地:ミズーリ州カンザスシティー
    http://www.apdt.com/conference/index.htm
  2. 成田発 往復航空運賃
  3. 滞在中宿泊費(9月12日〜17日 6泊)
  4. 現地空港からホテルまでの交通費

奨学金合格発表を受けて
 この度は、第3回Red Heart-SIRIUS奨学金に採用していただき、誠にありがとうございます。
実際に合格通知を受け取った今は、喜び以上に責任の重大さに戸惑いを覚えているのが正直な気持ちです。しかしながら、同時に今回の受賞が、これから私が取り組もうとしているペット・ドッグ・トレーニングに関する“大きな目標”へのステップとなり、自信となったことも事実です。

 私が初めてイアン・ダンバー博士に出会ったのは、たった1年前―――日本で行われた「ペット・ドッグ・トレーニングセミナー」を聴講したことに始まります。「イヌとオーナーが本当に楽しみながら学べる」という博士のドッグ・トレーニングに完全に魅了され、以来、1つの「決意」が芽生えました。それは「パピー教育の重要性と、この博士のドッグ・トレーニング・セオリーを、1人でも多くの患者さんに伝えてあげなくてはいけない」ということ。 ダンバー博士との出会いで、私は動物看護士としてそれまでの6年間、自分の勤務している病院では「パピー教育」というものに十分力を入れていなかったことに気づかされました。確かに「ある程度の情報」を患者さんに伝えることはしてきたと思います。でも、それは実際にはまったく不十分であり、一方的なモノだったことは否めない事実です。ワクチン接種で来院してくれた多くのオーナーさんとパピーたちは、私たちが伝えるべき「パピーの学習の期限」やその具体的な指導を受けなかったために「予防可能な問題行動」を抱える結果を迎えていたのかもしれないと、自責の念にかられました。それまで、たとえ病院嫌いになる子さえいても、その原因が自分たちにもあったことに私は気付いていなかったのです。病気やケガをして来院をするのだから、動物たちにとって病院が余り心地よい場所でないことや、注射や処置など嫌なことをする自分たちが多少嫌われても「仕方のないことだ、当たり前のことだろう」と、半ば諦めていたのかもしれません。しかし、こうした自分たちの“常識”を見直し、病院が「パピー教育」を積極的に取り入れることで、動物たちに与えるストレスを軽減できることをダンバー博士は教えてくれました。私たちが動物医療を行ううえで大切なこと―――それは「身体的ケア」と同様に大切な「精神的ケア」も一緒に、しっかり行う予防医療を目指すことだと気づかせてくれたのです。

 過熱の一途をたどるペット・ブームの中、日本は今まさに「ペット・ドッグ・トレーニング・セオリー」が激変する時期に突入していると思います。そんな中、インターネットの急速な普及による情報の増加によって、「何が正しく、何が間違っているのか」を自分で判断することが困難になってきています。こんな時代だからこそ、「本当に正しいドッグ・トレーニング」を患者さんたちに広める「発信地」としての存在価値と責任、それが「これからの動物病院」に求められているのではないでしょうか。
 米国APDT年次大会――そこでは毎年、より良いドッグ・トレーニングへの追求が繰り広げられていると聞いています。私はまだドッグ・トレーニングの知識も経験も乏しい身ですが、最先端のAPDT大会へ参加することにより、多くの情報や新しい知識を吸収し、動物看護士という立場から、1人でも多くの患者さんたちが今以上に幸せに過ごせるような社会づくりをサポートしていこうと思っています。残念ながら、日本ではイヌの入れない公園や公共施設が非常に多く、イヌを飼うこと自体、実はまだ不便が多いのが現状です。実はこれは、その原因のほとんどが「イヌを飼う側」のマナーや知識の低さからくるものだと思われます。日本の「ペット・ドッグ・トレーニング」のレベルを上げることが“大きな目標”ですが、このことは、動物に関わる私たちプロフェッショナルの使命であり、責任でもあります。継続することで成果は必ず現れ、社会全体(イヌを飼わない人も飼う人も)がより安心で安全、快適な生活を送れるようになると確信しています。私自身も、今回の受賞を大きなきっかけにして、自分のできることから1つずつ始めていくつもりです。
 改めまして、この貴重なチャンスを与えてくださいましたレッドハートのみなさんと、イアン・ダンバー博士に心より感謝いたします。どうもありがとうございました。

2005年12月
安斎智美

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